エスコート

浴室の３大不満のひとつが「狭い」でした。一坪サイズの浴室で洗い場は、浴槽と半分に分ける幅800㎜が主流ですが、人は手を広げて体を洗うには潜在的に狭さを感じていました。評価をした結果、幅を1000㎜に広げると洗いやすいと感じる人が5倍になることがわかりました。洗い場幅1000㎜を確保するため、浴槽の足元側のゆとりある広さを洗い場側に使うことで、全体を有効に使えるのではと考えました。この新しい「カタチ」は当社独自の新しい床構造の確立が不可欠でした。実際に商品を見て頂いた方からは、「1サイズ大きい浴室かと思った！」と高い評価を得ました。1日の疲れを癒す空間だからこそ、限られたスペースでもゆとりを感じてほしいと思いを込めた浴室です。

浴室の3大不満のひとつ「寒い」。浴室はヒートショックを起こしやすい場所です。目指したのは業界No1の断熱性能の確保です。まず床の材質は硬くて冷たい樹脂(FRP)からの見直しをしました。次に十分な断熱材の厚みで床下の冷気が伝わることをシャットアウトしつつ、強度を確保すること。それは必要な形状に加工した鋼板ではさむ構造により確立しました。そして、表層材にはヒヤッと感をグッと軽減する素材を採用しました。この構造の採用は当社のみ！ 浴室暖房機の併用により温まりやすく冷めにくい快適な浴室を実現しました。冬場では必ずその違いを実感できます。体を安全に温め、気持ちよく眠りに就いてもらいたいと思いを込めた浴室です。

浴室の3大不満のひとつ「キレイに」。毎日のお手入れで最も大変なのが浴槽のお掃除。肌が触れる浴槽だから“お手入れを簡単にすること”と“美しさを伴わせること”。この両立を目指しました。当社が持つ浴槽の塗装技術を活かし、汚れを落としやすくするために表面をどれだけ平滑にできるか、撥水・撥油性という相反する効果を持たせることができるか。これらを実現させたことで、毎日のお掃除の手間がグッと楽に！ 浴室の寿命は長いので高い耐久性も持たせるために繰り返し検証を進め、深みのある光沢とお湯の動きに合わせて変化するキラメキを演出できる浴槽ができました。明日のために体をキレイにする空間だからこそ、お手入れカンタンな浴槽でキレイに。と思いを込めた浴室です。

※本文は積水ホームテクノ公式サイト「バスサルーン エスコート」を掲載しています